Hapbeat合同会社

最終製品として使用可能の高クオリティを実現し、低コストなマスプロダクションサービスを採用したきっかけについてお話を伺いました。

プロフィール

Hapbeat合同会社 山崎勇祐(やまざき ゆうすけ)

山崎勇祐(やまざき ゆうすけ)
東京工業大学工学部機械科卒、同大学院博士課程。Hapbeatの前身となる装着型体感音響装置を修士研究で発明し、多数の触力覚系、VR系。特に2016年夏に開催された力触覚系の主要な国際会議EuroHaptics2016の国際会議で発表を行うではベストデモ賞を受賞し、学術的に高い評価を得る。新しい機構や活用法を生み出すことが得意であり、今日まで様々なプロトタイプやデモの開発改良を行う。

DMM.make 3Dプリント 川岸 孝輔(かわぎし こうすけ)

川岸 孝輔(かわぎし こうすけ)
DMM.make 3Dプリント部門部長。メーカーで製品企画から外装設計、電子回路設計、コーディングとマルチエンジニアとして勤務し、数々の商品を世に送り出した経歴をもつ。3Dプリントを利用した設計製造に新たな可能性を感じDMMに入社しシニアエンジニアを務めた後にサービスデザインの統括責任者となる。

最終製品として使用可能の高クオリティを実現!低コストなマスプロダクションサービスを採用!

川岸:
お久しぶりです。DMMの川岸です。

山崎様:
お久しぶりです。

川岸:
最近はHapbeatの改良とかありましたか?

山崎様:
基本的には前に発注したままです!

川岸:
Hapbeat評判はどうですか?

山崎様:
買っていただいた方には満足していただいてると思います。

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川岸:
ではでは早速ですがインタビュー始めさせていただきますね。

— はじめに弊社のサービスをご活用頂いた目的やどんな課題を感じていたのかを伺えればと思っております。

山崎様:
100個〜1000台で量産する丁度良い方法が見つからなかったというのが課題でした。というのも、一般的な家庭用3Dプリンターでも100〜200個くらいは何とか頑張れたのですが、今後規模が拡大して例えば1000台程度の量産を見据えた場合に、精度やオペレーションコスト的に現実ではないと悟りました。また現状の弊社の製品は今後設計が変わる可能性がありましたので、金型を使うのに対しても抵抗がありました。そこでMOQ(最低発注数量)が低く、かつスケーラビリティがある御社のマスプロダクションサービスを発見し、お見積もりしたところMOQでもコスト的に許容できる範囲になったので発注させていただきました。

川岸:
もともと家庭用プリンターでも作られていたのですね。

山崎様:
はい。家庭用でも開発段階での試作品であれば構いませんが、量産となると製造物を取り出して再び印刷を開始する、というオペレーションコストがネックとなります。また、Hapbeatの製品に関してモーターのケースとプーリーの隙間を極力狭めたいという要件がありました。しかしプーリーが特殊な形状をしていて、FDM成形だと配置の姿勢上、精度良く作るのが厳しかったので、なんとかプーリーを楽に作りたいと思い、サポートの必要ない3Dプリンターで作りたいと思ってたのが大きな理由の1つですね。

川岸:
やはり、ハンディーの射出成形機はオペレーションコストはすごいですよね。

山崎様:
そうですね。射出成形のような一連の作業を自動でできないと大きなものは現実的ではないですね。小さい部品でしたら大丈夫ですが…実際のHapbeatでもスイッチに関しては自分で成型器でやってますね。

川岸:
そうなんですね。

山崎様:
スイッチにはめる用の部品ですね。

川岸:
スライドスイッチの頭ですか?

山崎様:
スライドスイッチの頭です。これだと逆に細かすぎて3Dプリンターでは作れないので家庭用のものだと相性はいいのですけど大きなものはとてもじゃないですけどコストに見合わないのでマスプロダクションサービスを利用していますね。

川岸:
課題解決における適材適所で利用したい部分に利用していただいているということなんですね。

山崎様:
造形の自由度とコストに見合ってるので利用させていただいてます。大きくその2点ですね。

川岸:
ありがとうございます。

— 実際にご利用いただくに当たってDMMのサービスをどこで認識していただけましたか?DMM採用していただいた理由などお聞かせください。

山崎様:
前々からものづくりサイトのなどで知っていましたね。検討する前に知っていましたね。

川岸:
だいたい何年くらい前にご存知でしたか?

山崎様:
何年前ですかね?3、4年前、もっと前ですかね?

川岸:
そういった中で、実際にご利用開始いただいたのはいつくらいですか?

山崎様:
最初に使わせていただいたのは2018年の6月ですね。サンプルなども購入しました。ある程度数を出すことを考えるとほぼほぼ選択肢がないので自然にマスプロダクションサービスに行き着いたところはありますね。光造形やCarbonはコスト的に。現実的でないのもあり、ほぼ1択でした。

川岸:
ありがとうございます。次の質問に行かせてもらいます。

–ものづくりの業界の技術に対して、今後期待していることはありますか?

山崎様:
家庭用3Dプリンターくらいのコスト(2、30万)で手間なく1000個程度の量産が気軽にできると嬉しいですね!

川岸:
光造形くらいの精度くらいで量産できればってことですかね?

山崎様:
精度面でもそうなれば理想ですね。1点もののフィギュアであれば最終製品並みのクオリティで出せるお手頃な3Dプリンターがいくつかありますが、数百個程度の量産を考えると手間や材料費の面で厳しいです。他にあったら知りたいですね。

川岸:
今だと高速光造形機もマスプロダクションサービス追加を考えてますね。将来的には光造形系の精度で、低価格で供給できればと思っております。弊社のサイトにどんどんアップしてきますので定期的にみていただければと思います。

山崎様:
はい。

–今までの質問でまとまってしまったのですがDMM.make 3DPサービスに対して期待している事もそういったところですかね?

山崎様:
個人やスタートアップが初期費用をかけずにある程度の数を気軽に作れる仕組みが欲しいところです。そうなればより尖った面白いプロダクトがたくさん出てくると思います。

川岸:
価格とか要件の部分があると思うのですが他にもDMMのサービスでこんなサービス使うよとかあったら教えてください。

山崎様:
僕の場合は量産の要望になっちゃうのですが、最初はテスト成形を何度かしないといけないので、それを含めたパッケージサービスになっていれば嬉しいですね。あとできれば造形の配置などをユーザー側でできると良いかなと思います。ちなみにざっくりとした見積もりをWeb上で出すことなどはできますか?

川岸:
実はソフトウェアのセットアップの条件にも細かい要件があってそれをホワイトペーパーベースででまとめることができればばおそらくエンドユーザー側で対応できるかなと思うのですがなかなかそれが難しいですよね。実際に数十ページあるようなホワイトペーパーがメーカーから供給されているのが何十とあるのでそれをオペレーターが認識しているから配置をちゃんと適切にできているんです。それがシステム化できればそういったシステムをエンドユーザー側に提供できると思うのですが、歩留まりと生産個数が排他的な状況になってしまう。お客様の希望のパッケージが、最適化された情報にはならないのでそこが難しいところです。

山崎様:
なるほど。

川岸:
我々も検討はしているのですが、排他的な状況で難しいので今の所、実現できていないというところですね。

山崎様:
ちなみに単純に体積など形状などでざっくり見積もり出すことはできるのですか?

川岸:
それはできます。モデル間の各モデル同士の影響がないようにするには最低クリアランスをもうけながら最低5mm開けていただけるようにしたら可能だと思います。パッキング要件として最大のモデルに対して20%ですね。20%だと不具合が高まってしまうので弊社としては15%で設定しています。なのでモデルのそう容積と当社で記載しているMJFの造形容積があると思うんですけど15%切るように配置していただくのと最低クリアランスをもうけながら最低5mm開けていただくと最適な見積もりは可能になります。

山崎様:
本当にすごくざっくりで良いので、今の通常の造形見積もりのように、Web上で概算の金額がわかると設計の初期段階での検討がしやすくなるので助かります。

川岸:
今度徐々にシステムが拡張されていくので楽しみに待ってていただければと思います。



今回のケースでは、金型を使わず、量産を検討している課題がある中、DMM.makeのマスプロダクションサービスでお見積もりいただいたところ造形の自由度とそれに見合ったコストで製作できるということで採用いただきました。
マスプロダクションサービスでは試作品造形・検証から最終製品の量産、そしてプリンターの導入まで企業様をサポートするサービスをご提案させていただきます。

3Dプリンターの導入についてなどご質問・ご要望がございましたらお気軽にお問い合わせください。