Sandwich Inc.

Sandwich様には、アート作品のエディションワーク版の作成において当サービスをご利用いただいております。今回はSandwich Inc.主宰の名和様にDMM.make 3Dプリンター活用についてお話いただきました。

プロフィール

Sandwich Inc. 名和 晃平(なわ こうへい)
photo: Nobutada OMOTE | Sandwich

名和 晃平(なわ こうへい)
彫刻家 / Sandwich Inc.主宰 / 京都芸術大学教授 1975年大阪生まれ、京都を拠点に活動。 2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程彫刻専攻修了。2009年、京都に創作のためのプラットフォーム「Sandwich」を立ち上げる。
独自の「PixCell」という概念を軸に、様々な素材とテクノロジーを駆使し、彫刻の新たな可能性を拡げている。近年は建築や舞台のプロジェクトにも取り組み、空間とアートを同時に生み出している。2018年、フランス・ルーヴル美術館にて彫刻作品“Throne”を特別展示。2015年以降、ベルギーの振付家/ダンサーのダミアン・ジャレとの協働によるパフォーマンス作品“VESSEL”を国内外で公演中。

クオリティを突き詰め、安定的に稼働できるプラットフォームを求め、DMM.makeを検討

DMM.makeプロデューサー:
本日は、よろしくお願い致します。 では、早速インタビューを始めさせて頂きます。 御社ではどのように3Dプリンターを活用いただいていますか?

Throne (Gold_2019)
2019
mixed media
photo : Nobutada OMOTE|Sandwich
© Kohei NAWA|Sandwich

Throne (Gold_2019)
2019
mixed media
photo : Nobutada OMOTE|Sandwich
© Kohei NAWA|Sandwich

名和様:
大学在学中に造形会社でアルバイトをしていた際は、まだ全てが手作業でした。
この20年で、コンピュータによる3Dモデリング等の造形技術が発達し普及しましたが、自分の関わるプロジェクトで3Dの技術を本格的に導入するようになったのは約10年前のことです。
コンセプトや造形の形状にもよりますが、最近では、精度やコストとのバランスを考慮し、3Dプリンターを活用する事例が増えています。
芸術という歴史ある分野ですから、3D技術を活用するにあたり「どの程度耐久性や精度が保たれるのか」を見極める事が重要な課題であると言えます。プランニングの段階で、その検証を行うこともあります。

DMM.makeプロデューサー:
ありがとう御座います。
NC加工機や3Dの技術は、以前から存在していましたが初期段階、弊社がサービスを開始する前から、導入に対して積極的に検討されていたのでしょうか?

名和様:
学生時代から3D技術を活用するアイデアは持っていたので、よくリサーチしていました。
12〜13年前から、Geomagic Freeformという3D設計ソフトウェアを使用し始めました。

DMM.makeプロデューサー:
なるほど。やはり、いずれにしてもコスト面に課題を感じておられるのでしょうか?

名和様:
そうですね。
皆にとっての課題だと思います。
他にも、素材そのものの強度や、彫刻の支持体として成立するのかどうかなど、判断が難しいことをいくつか経験しましたが、次第に安定する方法がわかってきたように思います。

DMM.makeプロデューサー:
今のお話を更に堀り下げたいのですが、DMM.makeを導入するようになった経緯をお聞かせいただけますか?

名和様:
3D造形を制作のプロセスに取り込むために、様々な試行錯誤がありました。
DMMで利用しているナイロン素材以外で、どのようなアウトプットが得られるのか興味があり、海外の企業と共同制作を試みたこともあるのですが…
造形後に素材が劣化するなど、クオリティが安定しないという問題に直面しました。本格的に3D技術を導入するのであれば、安定感のある企業を選択する必要があると考えるようになったのはそのためです。
安定感 ということに関していうと、アーティストに対する積極的な協力体制を築いていただいたことも重要でした。3Dの世界は毎年のように技術が進化しますし、一体今何が主流なのか分からなくなるものですが、アーティストの視点を理解し、共に模索していただけるので心強く感じています。

DMM.makeプロデューサー:
ありがとう御座います。安定感という部分ですが、具体的には、クオリティ面と価格になりますでしょうか?

名和様:
アウトプットにかかるコストはハードウェアの普及と並行して下がっていくものだと想定していましたが、そこまで大きく変わらないのは、ハードウェアが進化し続けているせいでもあると思います。
このような過渡期に協賛、支援してもらう機会をいただきありがたく思います。

DMM.makeプロデューサー:
そうですね。御社はパートナー様としてご提供させて頂いておりますので、アーティストの方々に積極的にご利用頂けますと幸いです。
それでは、最後の質問になりますが、御社はモノづくりの技術のどのような部分に期待されていらっしゃいますか?

名和様:
クリエイターやアーティストサイドから見ると、実験的なアイデアやまだ誰も試していない方法を、気軽に試せる環境があると嬉しいです。
併せて、新しい作品を作る時、3Dプリントなどはあくまでもプロセスの1部分なので、制作の入口から出口までを一緒に考えてくれるパートナー企業が現れると良いですね。
3Dプリンターの場合、大型の造形物はパーツを分割して造形しますが、どのように分割したら結合部が目立たないか、組み立て後に加工しやすいかなど、細かなノウハウが必要になります。そのような総合的な知見を共有し、より良いモノづくりを目指すパートナーをが増えて欲しいと思います。



Sandwich様には、アート作品のエディションワーク版の作成において当サービスをご利用いただいております。クオリティ面が安定しているとのうれしい言葉を頂きましたが、まだまだ改善の余地がある部分と考えています。
安心してサービスをお使いいただくために、「安定したクオリティを低コストで」ご提供し続けられるよう注力していきたいと思います。 

3Dプリンターの導入についてなどご質問・ご要望がございましたらお気軽にお問い合わせください。