有限会社kt-s

IoT機器やBluetooth基板、プラスチック用品の機構設計・開発をされている有限会社kt-sの代表者 田中様にお話しを伺いました。グッドデザイン賞(GOOD DESIGN AWARD)を受賞する商品を手掛け、プラスチック商品の開発、ファームウェア開発、プロジェクトのディレクションを得意とされています。IoT機器の試作でMJF(Multi Jet Fusion)をご利用頂いた事例をご紹介頂きました。

プロフィール

IoT機器の製造でMJFを選択。金型無し・小ロット生産ができ、グッドデザイン賞も経験。

有限会社kt-s 代表者 田中 幹弥
https://www.kt-s.jp/
設立37年。
請負設計を中心としたCAD設計・商品開発を行う。
企画、デザイン、設計、試作、製造、パッケージを請負う総合エンジニアリング・コンサルティングを展開し、筐体・機構設計、BLE (Bluetooth Low Energy)、Wifi等を使ったIoT(Internet of Things)商品の設計・開発を事業とする。

筧 春輝(かけひ はるき)
DMM.make 3Dプリント事業部 チーフモデラー。 大学卒業後DMMに入社し、3Dプリントサービス発足初期よりメンバーとして携わる。 現在は3Dプリント技術のマルチエンジニアとして、各種3Dプリンターのオペレーションをはじめ、3Dプリントのコンサルティングや3Dデータ作成などの業務に従事。

IoT機器の設計、ファームウェアまで手掛ける残業ゼロのグッドデザイン賞経験企業

筧:
この度はインタビューにご対応頂き、誠にありがとうございます。
本日は、宜しくお願い致します。
御社は、創業から長くやられていますね。

田中様:
そうですね。
ただ、途中で、今の設計事業に転換して、現在に至りますね。
プラスチック製品開発をメインに金型で作れる部品などを、設計から製造しています。
そして、試作品製作に3Dプリンターを使っています。
あと、当社は、残業はしないんですよ。

筧:
え!!!
残業しないんですか?田中さんの方針ですか?

田中様:
そうです。方針ですね。

筧:
凄くホワイトな会社じゃないですか!

田中様:
スーパーホワイトですよ。

筧:
そうなんですね。

プラスチック・エコ用品やIoT(Internet of Things)機器の設計に

— 3Dプリンターは、どのような分野で活用されているのでしょうか?

田中様:
当社は、プラスチック関連の設計を事業としており、最初は、3Dプリンター出力はパートナー様にお願いしていました。

筧:
プラスチック関連の得意な事業分野は、どの辺になるのでしょうか?

田中様:
元々、ガラケー(フィーチャー・フォン)時代の筐体や玩具の設計をやっていました。
近年は、クライアント様から企画を頂いて、エコ用品やIoT(Internet of Things)機器の設計を行っております。板金や切削の金属モノも対応しますが、基本的にはプラ設計屋さんとしています。
基板やファームウェア(firm)も、自社で開発しています。
プラスチックは、本当に、得意な事業領域ですね。

IoT機器の製造でMJFを選択。金型無し・小ロット生産ができ、グッドデザイン賞も経験。

あとは、近年は、シリコンで医療系も、試作からカバーできるようになってきています。

筧:
凄いですね。
基板やファームも、自社で行われているのですね。

田中様:
そうですね。
最近は、BLE (Bluetooth Low Energy)を使った製品の基板設計なども行っています。
IoTのベンチャー企業様など、多いですね。
3Dプリンターを利用する場合や、金型を作る場合もあります。

IoT機器の製造でMJFを選択。金型無し・小ロット生産ができ、グッドデザイン賞も経験。

— IoT関連ですと、具体的には、どのようなモノを製造されているのでしょうか?

田中様:
色々、ありますね。
最近は、ホロレンズ(HoloLens)の周辺機器を作っていますね。

MJF(Multi Jet Fusion)強度と価格のバランスが絶妙

DMM.makeの3Dプリンター 出力サービスの、MJF(Multi Jet Fusion)で作っています。
MJFは、強度と価格のバランスが良いので、選びましたね。
凄くいいですね。MJFは。

筧:
MJFは、ちょうど、今まで無かった部分を埋めるポジショニングですからね。IoT関連は、色々あると伺いましたが、他には、どのようなIoT製品を製造されていますか?

田中様:
「あるもの」を、遠隔で操作する筐体の設計・製造したりしましたね。
「あるもの」と電源の間にあるレシーバーのようなモノですね。

筧:
様々なIoT製品に関わっていらっしゃるのですね。
御社のエンジニアは、どの辺のエンジニアリング領域まで対応可能なのでしょうか?

田中様:
当社は、基板と、基板に入ってくるファームウェアの設計・製造を行っていますね。
ソフトウェア面は、大体、クライアント様がお持ちですね。
IoTをやりたいお客様は、ソフトウェア会社様が多いですね。
ただ、筐体などモノを造れないので、弊社にご依頼されますね。

『いま世に中にないものを』

筧:
なるほど。
例えば、スマートフォンのアプリはお客様が開発されて、実機は御社が設計から製造までされるというような形でしょうか?

田中様:
そうですね。
その形が多いですね。
当社の理念の『いま世の中にないもの』を作り出したいと思っています。

筧:
クライアント様から頂く際の、企画、ご要件の粒度は、どのようなものなのでしょうか?

田中様:
凄くフワッっとしています(笑)
フワッっとしたところから、設計していきますね。フワッとしたところから具現化ができるのが当社の強みです。

筧:
なるほど(笑)
最終的には、試作品の形まで進めていって、クライアント様にご納品されるのでしょうか?

田中様:
試作品でお渡しする事もありますし、量産品としてご納品する事もありますね。

筧:
今のエンジニアリング事業を行われる際は、当初から3DCADを導入されたのでしょうか?

田中様:
そうですね。
エンジニアリング事業を開始したのは、今から12年ぐらい前でしょうか。
3Dプリンターの導入は、7~8年前ぐらいですね。
今は、FDM(熱溶解積層法)方式の3Dプリンターと、ポリジェット(PolyJet)方式の3Dプリンターを保有しています。

3Dプリンターで事業スピードを向上させる

筧:
そうなのですね。
社内の利用頻度は、どの程度なのでしょうか?

田中様:
大体、毎日、稼働していますね。

筧:
稼働率、高いですね(笑)

— 3Dプリンターは、どのような理由で、導入されたのでしょうか?

田中様:
『早い』。
設計を事業としているので、やはり、すぐに、手元で出力出来たほうがいいですね。

IoT機器の製造でMJFを選択。金型無し・小ロット生産ができ、グッドデザイン賞も経験。

筧:
やはり、そうですか(笑)
3Dプリンターを導入されるまでは、外部のパートナー様に、製造をお願いしていたのですか?

筧:
そうですね。
3Dプリンターの導入前は、外部のパートナー様と、製造のやり取りを行ったり、試作品の出戻りがあったりしていました。

金型無し・小ロット生産ができ、グッドデザイン賞も経験

筧:
それまでの製造方式は、切削加工などだったのでしょうか?



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